朝晩の寒さは残りますが、梅の花が咲いているところやプロ野球オープン戦の話題が出てくるようになりました。一方で最近降った雨は冷たかったです。暖かくなるのはもう少し先のようです。
今回のテーマ
今回は「PowerShellでLinuxコマンドを使ってみる」と題して書きます。 かねてより、lsやcurlを起動できることは知っていたのですが、 気になったので正体を調べてみました。早速試す
実際にPowerShellでコマンドを打ってみると、以下の結果となります。オプションまでLinuxと同じということはないようです。- 使える:ls, ls -R
- 使えない:ls -l
PS C:\hogehoge> ls ディレクトリ: C:\hogehoge Mode LastWriteTime Length Name ---- ------------- ------ ---- d----- 2019/03/01 12:42 subdir -a---- 2019/03/01 12:41 3 aaa.txt -a---- 2019/03/01 12:41 3 bbb.txt -a---- 2019/03/01 12:41 3 ccc.txt PS C:\hogehoge>
PS C:\hogehoge> ls -R ディレクトリ: C:\hogehoge Mode LastWriteTime Length Name ---- ------------- ------ ---- d----- 2019/03/01 12:42 subdir -a---- 2019/03/01 12:41 3 aaa.txt -a---- 2019/03/01 12:41 3 bbb.txt -a---- 2019/03/01 12:41 3 ccc.txt ディレクトリ: C:\hogehoge\subdir Mode LastWriteTime Length Name ---- ------------- ------ ---- -a---- 2019/03/01 12:42 6 ddd.txt PS C:hogehoge>
PS C:\hogehoge> ls -l Get-ChildItem : パラメーター 'LiteralPath' の引数が指定されていません。型 'System.String[]' のパラメーターを指定し、再 試行してください。 発生場所 行:1 文字:4 + ls -l + ~~ + CategoryInfo : InvalidArgument: (:) [Get-ChildItem]、ParameterBindingException + FullyQualifiedErrorId : MissingArgument,Microsoft.PowerShell.Commands.GetChildItemCommand PS C:\hogehoge>
昔からあるWindowsのコマンドは?
ディレクトリ配下の一覧を返すコマンドとして、以前からdirというものがありました。ここでdirを実行してみると、lsと同じ結果が返ってきます。PS C:\hogehoge> dir ディレクトリ: C:\hogehoge Mode LastWriteTime Length Name ---- ------------- ------ ---- d----- 2019/03/01 12:42 subdir -a---- 2019/03/01 12:41 3 aaa.txt -a---- 2019/03/01 12:41 3 bbb.txt -a---- 2019/03/01 12:41 3 ccc.txt PS C:\hogehoge>
正体を探る
lsとdirで同じ結果が出るのは判りましたが、何故かはわかりません。これを調べるために、ls のヘルプを見てみます。PS C:\hogehoge> ls -? 名前 Get-ChildItem 概要 Gets the items and child items in one or more specified locations. …Get-ChildItem という名前が出てきました。これが正体のようです。
lsを実行すると、「Get-ChildItem」というPowerShellコマンド(コマンドレットと言われます)が実行されます。 dir でも同じ結果が出てきます。
PS C:\hogehoge> dir -? 名前 Get-ChildItem 概要 Gets the items and child items in one or more specified locations. …
「Get-Children」の別名を確認
最後に、「Get-Children」コマンドレットが持つエイリアスを確認してみます。PS C:\hogehoge> Get-Alias | Where-Object { $_.Definition -eq "Get-ChildItem" } CommandType Name Version Source ----------- ---- ------- ------ Alias dir -> Get-ChildItem Alias gci -> Get-ChildItem Alias ls -> Get-ChildItem PS C:\hogehoge>ls, dir の他に gci という別名がいることも分かります。
まとめ
PowerShellで「ls」や「curl」が打てた、というところを出発点に調べてみました。Linux系OSで使えたコマンドを試しに打ってみたら実は使える、というものが他にもあるかもしれません。また使えなかったとしても、自分でエイリアスを設定することもできるようです。スクリプトを作る時は、使おうとしているエイリアスが実行先の環境で設定されているかを確認する必要がありますが、技術的な選択肢の1つの手段として、上手く使っていければと思います。