前々回のブログ「Ubuntuについて」の続きです。
Ubuntuの良い所を書きます。
メリット2 サポート期間の延長が可能
当社にはUbuntu14を使用しているサービスが一部あり、まもなく5年のサポート期間が切れます。 OSをバージョンアップするのは大変なためESM(Extended Security Maintenance)を導入するかもしれません。ESMとは主要なパッケージについて有料でセキュリティパッチが提供されるサポートサービスです。 但しESMにはUbuntu12での実績によるとImageMagick等がサポート対象に入っていない様です。 そのためESMを導入してもApache等を除く個々のソフトウェアについては個別に対応する必要がありそうです。
なお他のLinuxディストリビューションでは無料サポート期間が5年以上の物も一応あります。
メリット3 情報が見つけやすい
最近ImageMagickの動作速度が遅く感じられることがあり、Meltdown等の対策パッチの影響かと思って色々と調べました。 Ubuntuのパッチについての情報はすぐに見つかりました。上記は公式サイトの例ですが、stackoverflowやserverfaultなどでもUbuntuの情報は他のLinuxディストリビューションより見つけやすい気がします。
なお少々古い環境ですが実験した所では以下の通り、Meltdown等の対策パッチによるImageMagick動作速度への影響はありませんでした。
・CPU
Xeon E5-2407
・OS
Ubuntu 14.04(パッケージ最新状態)
・カーネル
3.13.0-167-generic #217-Ubuntu SMP Wed Mar 13 16:18:21 UTC 2019 x86_64
・パッチ無効化方法
grubで”nopti nopcid noibrs noibpb nospectre_v2 nospec_store_bypass_disable”を指定。
・コマンド実行
“time convert 7134×7134.png -colorspace rgb -strip png32:test.png”を試したが、パッチ状態に関わらず共に12.6秒。