ImageMagickコマンドの注意点

こんにちは。イメージマジック三浦です。 2019年が後半に入りました。あっという間に半年過ぎたとも、まだ半年あるんだなとも思います。 今回は「ImageMagickコマンドの注意点」と題して書きます。
業務で、WindowsOSに導入することを念頭に ImageMagickコマンドを調査しましたが、その時に気づいたことを書いてみます。

ImageMagickとは

画像の変換や表示、内部情報などを見るソフトウェア群です。詳しい説明は他のサイトを参照してください。
 https://imagemagick.org/index.php 

インストールについて

ImageMagick開発元が、様々なOS向けにインストーラを提供しています。
特にWindowsOS用では、インストーラ方式のものと解凍して配置するだけのものがありますが、今回はWindowOS向けのポータブル版を使うことにしました。 ImageMagickコマンドの動作には、VC2013再頒布可能パッケージのインストールが必要とされています。最初のパッケージの後に、更新版が出ていますので、導入が必要だとすれば更新版の方がよいかと思います。
(VC2013再頒布可能パッケージ)
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=40784
(VC2013再頒布可能パッケージの更新版)
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/3138367/update-for-visual-c-2013-and-visual-c-redistributable-package
ただし、OSによっては同パッケージをインストールしなくても動いてしまうケースがあるので、実際の画像を使った動作確認は欠かせません。

動作確認をしてみて気づいたこと

WindowsOS向けのポータブル版ImageMagickを動作確認をする中で、ImageMagickコマンドの1つ「convert」が動かないという現象がありました。 以下のようなディレクトリ構成で、
E:\hoge
[D] ImageMagcik
[F] test.psd
PowerShellで、カレントディレクトリをImageMagick直下に移動してconvertコマンドを実行すると、以下のような結果が出ます。
(convertコマンドの詳細は割愛します)。
PS E:\test\ImageMagick> convert ../test.psd[0] ../test.png
無効なパラメーターです - /test.psd
PS E:\test\ImageMagick>
1つ上の階層のディレクトリに「test.png」というファイルができると期待したのですが、エラーになりました。
「convert /?」と入力するとWindowsOSのコマンドのヘルプが出てきたので、ImageMagickの「convert」コマンドを実行するつもりが、WindowsOSの「convert」コマンドを実行していたと考えられます。特に、コマンドプロンプトだと発生しないので、混乱しやすいところです。 PowerShellで期待した結果を得るには、以下のように指定する必要がありました。
PS E:\test\ImageMagick> ./convert ../test.psd[0] ../test.png
または
PS E:\test\ImageMagick> .\convert ../test.psd[0] ../test.png

同じような現象を回避するために

今回のような現象を回避するには、先頭に「.\」を付加してカレントディレクトリのコマンドであると明示する方法が無難だと感じました。「.\」が付いていれば、コマンドプロンプトでもPowerShellでも同じ動きをしてくれるためです。 他には「convert」コマンドが、最新バージョンの1つ前のImageMagick6系と互換性を維持するために提供されるものなので、最新バージョンの「magick」コマンドを使うことが考えられます。

最後に

これから暑くなるので、体調の管理には気を付けてください。
個人的には、睡眠時間の確保と毎日の食事でネバネバ食材を食べることに気を付けていますが、身体が軽くなったように感じているので、これからも続けていきたいと思います。